すうさいどみっしょん

A suicide mission is a task which is so dangerous for the people involved that they are not expected to survive.

6話まで我慢して見続けないと面白くならない『Charlotte』問題


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第4話の野球パートがあまりにもつまらなかったので切っちゃいましたが、SWで暇なので再開したら、第6話から急展開し始めてちょっと面白さが回復してました。

 

アニメは3話まではつまらなくても我慢して見ろ、みたいなことがよく言われます。しかし『パンチライン』なんて声優さんたちが「第6話まで見てください。」なんてことを宣伝してたので我慢して見たら最後までクソつまらなくてメロスは激怒した、というような最悪の結果もあり得るので、1話でつまらなかったらどんどん切り捨ててしまっていいと思います。で、放送途中もしくは終了後の評判を調べて再開するのが一番です。

 

『Charlotte』に関して言えば、回が進むに連れ評価が安定し、「伏線」というキーワードがよく見られるようになりました。*1それで興味を覚え、再び観ようと思ったのですが、後追い視聴が成功したといえます。

 

とまれ、6話まではいくらつまらなくても我慢して見続けないと面白くならない、というのは、3話まで見てつまらなければ切れ教派が多数を占めるアニメの世界では、やはり問題です。ドラマなら3話=約180分で、アニメ30分×6話=約180分となるわけですが、ドラマの場合大抵は1話で切られてしまうので、アニメファンは少し温かい目を持っているのかもしれません。ただ制作側がそれに甘えているような気がしないでもない、と5話まで大して面白くなかった『Charlotte』を見て感じた次第です。

 

ということで、第5話から再開です。

 

第6話で妹が死に第7話で闇堕ちした主人公が、生徒会長友利奈緒(この名前、12話まで見たけど覚えられなかった・・・。)によって救われます。

 

「闇堕ち」と言えば、『スター・ウォーズ』のダークサイドが有名ですね。この「闇堕ち」、名作と言われるアニメではよく使われる人間描写の一つです。最近で有名なのはまどマギでしょうか。しかし安易な「闇堕ち」展開にはリスクがつきものです。ダークサイドに落ちることが大前提となっていた『スター・ウォーズ/エピソード3』では、あまりにも安易に「闇堕ち」を描いてしまい、批評家の評判は散々なものとなりました。もちろんファンにも受けなかったことは言うまでもありません。

 

その点、『Charlotte』における「闇堕ち」展開は、なかなか良かったと思います。何と言っても、友利奈緒が自暴自棄となる主人公を常に側で見守っていた、ことが救いでしたね。

 

ちなみに、妹の死については、まあ後でなかったことにできるんでしょ?と思ってました。

 

さ、飛んで第9話へ。

 

ZHIENDのライヴで意識を失う主人公。ZHIENDの音楽がある種のスイッチとして働き、過去の記憶を取り戻していきます。ここで主人公が単なるカンニング魔でなかったこと、もうひとりの家族について明らかになります。

 

まあここまで長かった。とにかく長かった。最初の数話のエピソードなくして、9話からの怒涛の展開をもっと丁寧に描いてくれよ、とすら思いました。それくらい濃いのです。もったいない!

 

さて、記憶の片隅に存在していた主人公の兄は実在し、実はタイムリープの能力を使って『オール・ユー・ニード・イズ・キル』よろしく、世界を救うために何度も何度も何度も同じことを繰り返し失敗し続けてきたことが明らかになります。

 

兄の登場から、兄と超能力軍団の活躍、端折り過ぎです。『パルプ・フィクション』のように、主人公と兄の物語を交互に進めていった方が、視聴者を混乱させることができたような気がします。それくらい兄のくぐり抜けてきた人生は苛烈だったと思うので、もっと丁寧に描く価値あると思うんですよね。

 

とりあえず12話までで気になった点はいろいろありますが、唐突に現れる海外の能力者集団についての伏線が全く貼られていなかったのは残念でしたね。特殊能力を悪用する集団が現れた、くらいのことはニュース映像か何かで何度か見せておくべきでした。

 

突然仲間だった運転手が裏切り、主人公の兄の親友が拉致られ、友利奈緒まで拉致られ、という雑過ぎる展開には呆れました。でも熊耳は拉致連行されてく車の中でスマフォいじってるんだよなー。とりあえず仲間に状況を知らせるくらいのことはできたはずなんだよなー。あと、運転手の家族が人質に取られてるからって、素直に従っちゃうのもどーかと思うんだよなー。だって、いままで築き上げてきたものが全て台無しになってしまうわけだから、世界を救うためにはある程度の犠牲もやむを得ないのかも、って葛藤しないとおかしいんだよ。こういうの、『24』見過ぎてて麻痺しちゃってるのかもしれないけど、素直に悪者の脅しに従い拷問されて情報を自白して仲間を危機にさらすってのはやっぱりおかしい。さらに酷いのは、その状況をタイムリープでなかったことにさせないため、運転手が学園を設立する前から脅迫されてたって辻褄を合わせちゃったこと。ないわー、さすがにそれはないわー。まあ、これらはまだ思春期の子供だから、で逃げを打つことができるんだけど、世界を救うために腐心してきたなら、ジャック・バウアーの境地に達しててもおかしくないはずなので、やっぱりおかしい。

 

※最近のアニメは、オープニングやクロージングに重要なヒントが隠されていることがあるので面倒です。そんなオープニングアニメの考察は、これらのブログで御覧ください。(※IDコール飛んじゃうので、リンクは貼りません。各自ヤフるなりググるなりしてください。いじょ。)

 

Charlotte(シャーロット)の伏線&考察リスト(第6話終了時点) - ひそかブログ

Charlotte(シャーロット)OP 謎の文字・図 一覧 - StudyBank

 

*1:まあ実際には大した伏線ではなく、ああそういうことね、と思い出すくらいでしたが・・・。