すうさいどみっしょん

A suicide mission is a task which is so dangerous for the people involved that they are not expected to survive.

『Angel Beats!』 :10点満点☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


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ハルヒ!!!

 

お約束ですので・・・。

 

さて、dアニメで観ましたよ。

 

ストーリー

 

舞台は死後の世界
運命に立ち向かう少年少女たちの物語

なんらかの理由で最後を遂げた少年・音無は、死後の世界の学校で、ゆりと名乗る少女と出会う。
彼女は神に反逆する「死んだ世界戦線」のリーダーで、天使と日夜激戦を繰り広げていた。
そして、立ちはだかるは神の使い・天使。それは、可憐なひとりの少女だった。
生前の記憶が無く、この死後の世界で何が起きているのかも分からず戸惑う音無。

彼は、ゆりたちと共に戦う道を選ぶことにしたのだが…。

 

テーマ

 

時に理不尽でも
尊いもの、それが人生

今作品のテーマは、ひと言でいうなら“人生”。
自らの理不尽な運命を呪う少女たちは、神への反抗の末に何を見るのか。
泣きゲーライターとして不動の地位を築いた麻枝准がアニメーションという
新たなステージで紡ぎ出す極上の人生賛歌に注目!

 

脚本の麻枝准氏は、1話のつかみは良いんだけど、2~5話くらいはキャラと世界観を紹介すればあとの尺は捨て置き、と思えるようなストーリー作りをするので、麻枝アニメは5話までは我慢して観続けろ、というのが定説となっています(←嘘)。

 

『Angel Beats!』 も6話くらいから各パートがすごく濃くなり、一気に物語が加速し始めていくので、かなり見応えが出てくます。実際、6話以降の『Angel Beats!』は、Aパート、Bパートだけで一本分のアニメを見せられたような満足感を覚えることが多々ありました。

 

特に圧巻だったのは「EPISODE.07 Alive」です。この回は、Aパートで記憶を取り戻す音無の回想シーン、Bパートで天使とみんなで仲良く釣りをするお話、という二部構成になっています。おそらく1~5話までであれば「EPISODE.07 Alive」のAパートもBパートも、1話まるまる使って描かれていたでしょう。しかしシリーズ後半に入り、エンジンがかかった麻枝脚本では、1話分のストーリーを圧縮し最小限の情報のみで最大限の効果を与えられるような表現方法が取られるようになります。これが上手くハマると『Angel Beats!』 のように成功を収めるのですが、失敗すると『Charlotte(シャーロット)』のようになってしまいます。いわば諸刃の剣です。

 

と、麻技アニメの特徴について書いた上で言っておきたい。

 

『Angel Beats!』は完璧ではないが、最高のアニメである、と。

 

全話インプレ

 

解釈次第でハッピーエンドにもバッドエンドにも取れるので、人によって好き嫌いが分かれる作品です。

 

スクエア(四角四面)な人たちからすると、設定などに疑問点を覚えてしまうのは否定しません。前に述べたように、『Angel Beats!』 は完璧な作品ではありません。しかし、細けえことはどーでもいいんだよ、と言う突破力のある作品です。だから後半から一気に面白くなったし、怒濤と言える展開にもなっていました。

 

僕は、ディテールを描くことはすごく大事だと思っているので、設定があまりにもガバガバな作品は好きじゃありません。しかし例外的に、ディテールを十分描かなくても魅せる力のある作品が存在します。そうした作品の場合、設定に無理があっても観てる時に気になることはありません。その一つが『Angel Beats!』 です。(ただし『鉄血のオルフェンズ』、てめーだけはダメだ。)

 

そう、オルフェンズのようにアラばっかり目立つ作品は、脚本・構成・演出すべてに魅力がないのです。だから岡田麿里は嫌われるのです。おっと岡田麿里の悪口は(ry

 

『Angel Beats!』 の場合、後半駆け足気味となり製作側の与える情報だけでストーリ-の全容を把握することは、初めての麻技アニメな人たちには厳しかったと思います。

 

たとえばアニメ好きな人たちの間でも「Angel Player」開発者と音無同一人物説という誤解が生まれたくらいです。確かに二人の境遇が似ていることから、実は音無が「A.P.」を開発したのではないか、と推察することも可能です。ただこの説の場合、『Angel Beats!』 はループものになってしまい、いろいろ矛盾が生じてしまうため成立しません。また、アニメを最後まで見ればあの後音無がどうなったのかはちゃんと描かれています。(※これは下の方にある各話140文字感想で触れます。)

 

※ちなみに音無=A.P.開発者説は麻枝准氏ご自身がインタビューで否定しています。

 

この例を挙げるまでもなく、麻技アニメは世界観などの設定を観る側が自分で脳内補完しなければならないので、観る人を選びます。しかしこれは決して麻枝准氏の責任ではなく、全13話しか用意できない元請けが悪いのです。『Charlotte(シャーロット)』の悲惨な結果は、おそらく多くのアニメ好きに、完璧な麻枝アニメを作るには全26話ないと無理、ということを再認識させました。

 

こうした事情から、麻技アニメに対し否定的な意見が生まれるのは、ちょっと酷だなあ、とは思います。しかしクリエイターにとっては作品がすべて。一般の視聴者はそんなことを考慮する必要は一切ありません。だから否定的な感想が出てきても仕方ないことです。ただ、『Angel Beats!』が好きな者としては、このアニメは少し優しい目で観てください、とお願いしたいのです。

 

 

全話インプレなのに、結局麻技アニメ擁護みたいになってしまった・・・。

 

 

オススメ度:10点★★★★★★★★★★

 

 

各話140文字感想はこちら(未完成:時間と余裕があれば1話ずつ)

EPISODE.01 Departure

 

EPISODE.02 Guild

 

EPISODE.03 My Song

 

EPISODE.04 Day Game

 

EPISODE.05 Favorite Flavor

 

EPISODE.06 Family Affair

 

EPISODE.07 Alive

 

EPISODE.08 Dancer in the Dark

 

EPISODE.09 In Your Memory

 

EPISODE.10 Goodbye Days

 

EPISODE.11 Change the World

 

EPISODE.12 Knockin' on heaven's door

 

EPISODE.13 Graduation

よいハッピーエンドでした。だってみんな成仏したから。

 

最後の最後で学校の全景を映し、その画面に光の魂が天へ上っていきます。あれは、天使(かなで)がすでに消えた後の出来後のため、音無の魂が成仏した、と理解できます。これでループ説は消えました。ただこの世界へやってくる者たちを導きたい、と言ってたことはどーすんだ?