人間を、銃で小気味良く躊躇なく撃ち殺すシーンは圧巻だった。
オルガの覚悟≒製作者の覚悟
オルガは最初から1軍のリーダーを殺すつもりだった。1軍リーダーのこれまでの言動から、どんな提案をしても拒否されるだろうことがわかっていたのだろう。もちろん解放すれば後に復讐されるだろうことも念頭にあったに違いない。だから一応選択肢を与えるふりをし、反発するのを待ってミカに殺させたのだ。そしてリーダーの支持者である、唯一の抵抗者も躊躇なく撃ち殺させた。
他の1軍連中はリーダーの支持者でなく単なる追随者でしかない。それがわかっていたからこそ、彼らの面前でリーダーを殺してみせたのだ。ここの支配者が誰なのかをはっきりさせるために。
あとで疑問点を記すが、この一連の流れは『鉄血のオルフェンズ』製作者の覚悟を示す意味でも素晴らしい演出だった。このガンダムはGレコのように「人を殺したくない」と言わせながら主人公を戦場へ出す、老い先短い老害のヘタレ演出とは違うんだぞ、というメッセージとしてぼくは受け取った。
「Gレコみたいな生ぬるいガンダムじゃありませんよ。みなさんついてこれますか?第三話で切りたければどーぞ切ってください。」と言っているかのような第三話だったと思う。
第三話における???な演出
さてCGS乗っ取りの流れは良かったが、ミカが二発連射する意味がわからなかった。
1軍のリーダーは縛られ動けなくなっていて、いわゆるエグゼキューションスタイルで撃ち殺すことが可能であった。だから一発で十分である。しかしミカは二連射する。いわゆる無駄撃ちだ。
二人目は、向かってきたところを二連射して撃ち殺すのだが、これも無駄撃ちだ。一発目で動けなくし、倒れたところに二発目を撃ちこんで止めを刺す、という流れなら演出として正しいのだが、ちょっとこのニ連射も意味不明。
最後の敵は、介錯代わりに三連射して撃ち殺した。
この連射に何の意味があるのか?深い意味があるのだろうか?ミカの欠落した部分と関係しているのか?
この連射して殺すことに何らかの意味が込められていることを後に説明しないと、伏線回収とはならない。ミカのような冷酷無比に人殺しができるキャラが、恐怖心から二連射し無駄撃ちする、ことなどありえないので。
それと、1軍の連中が、汚いドミトリーのような部屋で食事の配給を受けていたので、それを描写するシーンはなかったけど、3軍が1軍を制圧し、 軟禁している状態なのかと、最初思ってしまった。1軍ならどー考えても食堂で飯食うだろ。どーして3軍が女の子たちと和気あいあいとしながら食堂で飯食ってんだよ、と。
オルガ死亡確定
第一話からオルガに死亡フラグが立っているが、第三話でそれは確実になったような気がする。自分の手を汚さず人殺しをする。こうした人物は必ず殺される。おそらく、オルガは裏切りによって暗殺されるだろう。セオリーからすると、そんな予測ができる。そして、オルガの死を乗り越え、ミカが独り立ちする。グレンラガンじゃん・・・。
赤背景にグレイズを打ち抜くバルバトスを黒シルエットで描写した「散華」の美しさ
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