すうさいどみっしょん

A suicide mission is a task which is so dangerous for the people involved that they are not expected to survive.

うらみちお兄さん


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うらみちお兄さん

【Amazon.co.jp限定】うらみちお兄さん vol.1(A4クリアファイル付き) [Blu-ray]

あらすじ

教育番組「ママンとトゥギャザー」の体操のお兄さん、表田裏道。通称“うらみちお兄さん”は子どもたちに笑顔を振りまく優しいお兄さん。でも、ときどき垣間見えちゃう“裏”の顔。しんどい、辛い、何もしたくない。不安定なメンタルからポロッと漏れる大人の闇に、子どもたちもドン引き気味……!?それでも大人は前を向く。世の中に希望はなくても、社会の仕組みに絶望しても……!「教育番組のお兄さんとして、その期待に……応えたい」大人になったよい子に贈る、“後ろ向き”の人生讃歌。

はじめのかんそう

ツボってしまった。

うらみちお兄さんと後輩であるうさぎとくまの関係性がとても良い。

 

もうちょっとドロドロしてたらさらに面白いと思う。

 

かんそうのかんそう

完走した。

面白かった。

現実のおにいさんが逮捕されたりしてるので、表と裏のギャップがすごい世界なんだろうなあ、というのは想像に難くない。そういったギャップを楽しむ作品は今では当たり前だが、万人受けするものではない。しかし確実に需要はある。ということを考えると、年に数本はあったほうがいい作品ではある。

 

体操選手のトップと言えば、オリンピック選手だろう。うらみちお兄さんは大学ではトップを取ったにも関わらず、たいそうのお兄さんに落ちぶれてしまった。世間的に見れば、たいそうのお兄さんだってもちろん一握りの職業であり、誰にでもなれるものではない。ただ当事者からすれば、次善の職、というのは傍から見てもわかる。たいそうのお兄さんになりたい、と思って体操選手になる人はいないからだ。(そんな奇特な人間もいるかもだけど。)大学でトップを取った以上、オリンピックの代表選手を目指していた。でもなれなかった。続けられなかった。だからその特技を活かした職についた。容易に想像できる流れである。

 

そんな次善の職であろうと、子どもたちには癒やされ、やりがいがないわけではない。しかし夢を叶えられなかった、というギャップを抱え、精神のバランスが時に崩れてしまううらみちお兄さん。

 

これは、夢を叶えられなかった全ての人に捧げる、人生哀歌でもある。