すうさいどみっしょん

A suicide mission is a task which is so dangerous for the people involved that they are not expected to survive.

『僕だけがいない街』 第5話「逃走」 感想 : いままでの苦労が水の泡(主に製作陣)


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第4話で燃え尽きてしまった製作陣。せっかくここまで丁寧に作ってきたのに、第5話ですべてを台無しにしてしまった。今回はとにかくツッコミどころが満載で、もうほんと酷いとしか言いようがありません。

 

僕だけがいない街(1) 僕だけがいない街(2) 僕だけがいない街(3)

僕だけがいない街(4) 僕だけがいない街(5) 僕だけがいない街(6)

僕だけがいない街(7) (角川コミックス・エース)

 

 

4話まで:9点★★★★★★★★★

 

第5話:3点★★★

 

悟の母親を殺した犯人が愛梨の家を放火するとか行動があまりにも稚拙過ぎる。愛梨を殺すなら、自分が犯人に狙われてるとは思っていないのだから、人気のないところとか通りすがりに刺し殺せばいい話。あんな大胆な行動に出る犯人であれば、どう考えても知能犯ではないのでいままで捕まらなかった理由がわからない。

 

蛇足だけど、愛梨はなんで煙がドアの隙間から部屋に入ってきてるのにドア開けたの?窓から逃げたらいいでしょ?愛梨が2階の部屋にいたとして、窓から飛び降りてもせいぜい骨折するくらいだよ。

 

この犯罪は『コレクター』のようにリーダーと実行犯、少なくとも2名以上の犯人がいないと成立しない。

 

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あまりにも警察が無能に描かれている。

 

店長がすでに悟を警察に売り渡しているので、悟と愛梨の関係についても警察に話していると考えるのが自然。警察も愛梨の行動をマークし、悟を確保しようと網をはっているはずなので愛梨の周辺で不審な行動があれば見過ごすはずがない。

 

追われているのにいまだ自分のアパートの近くにいる悟が警察に発見されないのも不思議。目の前で怪しい人物が逃げたのだから、警察は即座に緊急配備を敷き行方を追っている状況なのであんな近くで様子をうかがえるわけがない。

 

さらに酷いことに、店長のマンションから逃げる悟とそれを助ける愛梨を警察は発見できなかった。なんだこのザル包囲網。

 

怪しい代議士センセーが出てきたので彼が警察と組んで事件をミスリードしているとしか思えない展開。それにしても悟のピザ屋の店長と犯人らしき代議士センセーが知り合いってのはご都合主義にもほどがある。これであの代議士センセーが北海道の連続誘拐事件にも関わってたとしたら、世界狭すぎだろ。

 

店長が代議士センセーと話をしている時に愛梨が挨拶をして帰ろうとするのだけれど、あそこで店長が愛梨に話しかけて引き止める常識のなさも理解ができない。年上で権威のある人を前にして、いくら自分が気に入ってる子とは言え、センセーほったらかして長々と話をすることは先ず社会人であればあり得ない。お疲れさまー、と声をかけて終わりにする状況だ。もしくは、代議士センセーに紹介して三人で一緒に話す、というならまだ理解できる。

 

拙速に物語を進め過ぎてて違和感だらけの第五話であった。この調子だと最後まで期待することはできないので原作を読んだほうが良いと思う。

 

ところで2006年って携帯電話のGPSってそんなに普及してた?デフォで位置情報サービスが利用できるスマフォじゃないのでピンポイントで居場所を特定するのは不可能だった気がする。せいぜい三角測量でおおよその居場所がわかるという程度のものだったでしょ?それに携帯の電源をONにしてGPSまで常にオンに設定して使ってたらバッテリー消費が激しいので、悟は逃亡中で充電できていないことからしてもおかしな描写であることがわかる。

 

とりあえず、いじょ。

 

追記:そーそー。チョコレート1枚盗んだと疑われたくらいで離婚とか、愛梨の両親、頭おかしいだろ。

 

#5 逃走

#5 逃走