三話くらいまで観てああこれは一気観しないと面白くないタイプのアニメだと思ってそのままにしていた。
菊比古が落語に目覚めるまでのストーリーは良かったけど、助六の凋落はあまりにもステレオタイプ過ぎて面白くなかった。落語の未来を考えあれだけいろいろやってた助六が、八雲の名前を継げないからと、みよ吉と田舎に引っ込んじゃうってのは筋が通らない。新しい娯楽が続々と生まれている時代なんだから、一番正しいのはテレビの世界へ飛び込むことだったはず。で、テレビの世界で成功して名前を上げるも、八雲への未練を捨てきれない助六を描けば良い流れができたと思う。最後にみよ吉と死んじゃうのもちょっと違う。
助六最後の一席「芝浜」は狙いすぎ。助六を演じた山寺宏一の落語は最後まで好きになれなかった。結局、『昭和元禄落語心中』 で演られた落語の中で一番良かったのは、第一話の与太郎の「出来心」だったなあ。ということで、最終回に与太郎が出てきて安心したというか、関智一さんが演じる与太郎メインの二期は面白くなりそうな予感。