すうさいどみっしょん

A suicide mission is a task which is so dangerous for the people involved that they are not expected to survive.

機動戦士ガンダム 水星の魔女「PROLOGUE」


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あらすじ

A.S.122――数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。モビルスーツ産業最大手「ベネリットグループ」が運営する「アスティカシア高等専門学園」に、辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。名は、スレッタ・マーキュリー。無垢なる胸に鮮紅の光を灯し、少女は一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく。

 

PROLOGUE

小惑星に建造されたフロント、フォールクヴァング。ヴァナディース機関のラボでは、ガンダム・ルブリスの稼働実験が行われていた。評議会から課された条件をクリア出来ないままのルブリスに、焦燥感を募らせるテストパイロット、エルノラ・サマヤ。――その日は、彼女の娘が4歳を迎える誕生日だった。

 

はじめのかんそう

エリクト・サマヤがスレッタ・マーキュリーに名を変えるのは、身を隠すため?

 

世界と隔離されたフロントでの誕生会なら、基本、ラボの研究員全員で祝ってあげるだろう。子供なら尚更。しかしながら、あえて最後の家族団らんを演出し、かわいそう、悲しい、という感情を引き出そうとする演出が安易すぎて、これはダメかもしれない、という思いになる。

 

みんなでパーティを楽しんでいるところに敵襲があって、つぎつぎと研究員が死んでいって、さっきまでの「生」への喜びはいったいなんだったのだ、という展開の方が好ましい。これは、生と死、明と暗のコントラストをもっとはっきりさせたほうが良い、という意味でもある。

 

エリクトによって起動したガンダムが暴走し敵MSを全滅させてしまう、くらいのインパクトある展開を期待したが、彼女らの選択肢は、「逃げる」だった。前時代(ファーストガンダム)であれば、「逃げる」という選択肢はなかったであろう。エヴァでさえ、「逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。」の時代であった。しかしいまは令和、「逃げる」ということが選択肢として存在する時代だ。生き延びるために逃げる。勇猛果敢に散るのも、逃げて臥薪嘗胆もあってよい。まさに多様性である。これは多くの作品で、無為無策に突っ込んでいくマッチョバカが死ぬフラグを立てまくった結果といえるかもしれない。

 

PVにも、「逃げたら一つ、進めば二つ、手に入るって。」というセリフがある。

 


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つまり、「逃げる」という選択を肯定的に捉え、少年少女に「逃げてもいいんだ。」というメッセージを送るための作品なのかもしれない。

 

 

『水星の魔女』、富野御大の手を離れた新たなガンダムとして、期待しつつ本放送を楽しみたいと思います。

 

YOASOBI、ただしテメーはダメだ。

 

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