絶望が加速度的に増していく。
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第3話は、めぐねぇ回でした。
冒頭、崩壊した職員室で日記のようなものをつけているめぐねぇ。そこに綴った「国語教師だった。」を「国語教師だ。」と書き直し、めぐねぇはまだ生きてるぞ、と視聴者に思わせる。さらに、PCモニターの画面にめぐねぇの姿を写し、あれ本当に生きてるんじゃね?、と思わせる。素直に上手いと思った。
真実を写す鏡、というのはオカルト、ホラー映画などではよく効果的に使われる。例えば、目の前に存在している人を鏡で見ると存在していなかったり、みたいに。しかしこのアニメでその手法は取られていない。オカルト慣れしている視聴者を混乱させるのだ。そこが上手い。
さて今回、めぐねぇの存在を否定する決定的なシーンがあった。
ゆきが停電ならキャンプにしよう、と提案する。
すると、こんな会話が続く。
りーさん「テントなら部室にあったはずよ。あれなら4人入れるわ。」
くるみ「じゃあ、人数ぴったりじゃん。」
めぐねぇ「ちょっ、わたし、わたし」
ゆき「だいじょぶだよ。つめればめぐねぇも入れるから。」
またゆきが最初にめぐねぇの言葉を受け、それからりーさんとくるみが気づいて、慌ててめぐねぇのフォローをする。しかしこの時もりーくんだけはとまどいを見せつつ、空気を読んでめぐねぇに声をかけるふりをする。やはりめぐねぇはゆきにしか見えていない、ゆきだけの守護神なんでしょう。
ゆきは頭の弱いかわいそうな子、落ちこぼれという現実
1話ではおっちょこちょいだけどクラスの中心人物のように描かれていたゆきが、3話では実は頭の弱いかわいそうな、落ちこぼれの子だったことが判明します。ゆきが答案を受け取りに行くと、ちいさな声ですが嘲笑するような会話が聞こえてきます。そして、補習を受けていると、「めぐねぇもたいへん。」と陰口を叩かれます。でもそういう言葉にゆきは気づいていないようです。
こうした描写からも、もはや絶望しか見えてきません。だって頭の弱い子が精神を崩壊させてしまうほどの事態が起こるんですよ。よっぽどの衝撃が待ち構えてるとしか考えられません。
2話で少し失速したけど、3話で持ち直したので視聴はケイゾクします。
いじょ。