すうさいどみっしょん

A suicide mission is a task which is so dangerous for the people involved that they are not expected to survive.

どろろ 「絡新婦の巻」と「さるの巻」


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ぼくは「日本昔ばなし」が観たいんじゃないんだよ。

 

第七話、第八話とも、安易なハッピーエンドだった。まるで子供向けの「日本昔ばなし」のように。

 

「寿海の巻」における、あまりにもテンプレ過ぎて描く必要はなかった寿海と助手の因縁話もそうだったが、どうにもオリジナルストーリーの薄さが気になる。

 

 

絡新婦の巻

絡新婦の巻

  • メディア: Prime Video
 

あらすじ

蜘蛛の妖怪・絡新婦(じょろうぐも)は百鬼丸から受けた傷を癒やすため、人間に姿を変え弥二郎という青年を利用する。絡新婦を取り逃がしたどろろと百鬼丸は、立ち寄った村で人攫いが出るという噂を聞く。

 

 

「絡新婦の巻」は、テンプレ中のテンプレ。テンプレを使うことは決して悪いことではないのだが、本歌取をしないのでは意味がない。アニメ版『どろろ』ならではの作歌をしてもらいたいものだ。

 

さるの巻

さるの巻

  • メディア: Prime Video
 

あらすじ

ある村では、黒雲をまとう大百足の鬼神を鎮めるために、若い娘を生贄として捧げる習わしがあった。姉が生贄となった少年・さると共に、百鬼丸はどろろと協力し鬼神に立ち向かう。

 

大百足退治もテンプレだが、戦い方と倒し方の描写がこれまでと比べてずいぶんと下手だった。

 

どろろが白無垢で囮になるのではなく、百鬼丸が白無垢で待ち伏せ、一刀両断した方が良かったのではないだろうか。百鬼丸の心眼は曇っていたが、気配は確実にわかるはずだし、生贄と思い襲ってきた大百足に一度は呑み込まれる方がエンターテイメントとしては良い。呑み込まれた腹の中で、生きている「姉ちゃん」と出会う描写があってもいいじゃないか。

 

何もハッピーエンドが悪いのではない。テンプレを使うならそのテンプレをがっつりなぞって大団円のハッピーエンドにしてもらいたい、ということだ。

 

とまれ、二話続けてハッピーエンドであった以上、残りは醍醐残酷物語を期待したい。