「こういう役回りよね、俺って。」
あれ、カイさんいた?
バリバリの富野信者スタッフだけあって、ガンダムの影響は至るところに見えていたんだけど、まさか最終話でファーストガンダムの最終回をほぼ丸パクリするとは思わなんだ。
脱出の際、生駒は意識を失ったまま無名に投げられただけだったけど、まるで「ごめんよ、まだ僕には帰れる所があるんだ。こんな嬉しいことはない。わかってくれるよね ?ララァにはいつでも会いに行けるから。」と言いながら仲間に受け止められたかのようだった。
これはZへつながる布石ですよね?
ということで、『甲鉄上のカバネリZ』をよろしくお願いします。
俺たたエンド
案の定、最終回はバタバタして薄っぺらい感じで終わってしまった。とにかくいろいろ薄っぺらかった。ただ、2クール あればもう少しマシになったかもしれない、とは言えない。なぜならスタッフがファーストガンダムの井戸に引きずり込まれて逃れられないでいるから。せっか く作画頑張ってたのに、結局ガンダムをリメイクしたかっただけなのね、としか思えないラストにはほんとがっかりした。
あんな「俺たたエンド」にするくらいなら、美馬さまはグワジンで脱出させておいて2期で生駒の前に再び立ちはだかるか仮面を被って生駒の味方として登場させ るかすれば良かったんじゃねーの。それができないならせめて生死不明のままにして、もしかしたら生きてるのかも、という可能性を視聴者に期待させるくらい のサービス精神はあって良かったと思う。
シャアにもジョーカーにもなれなかった美馬さま
生駒がアムロで美馬がシャアなら、シャアの物語はやはり不十分であった。美馬さま登場から駆け足過ぎたしストーリーから丁寧さが失われ、その結果、美馬さまがとにかく薄っぺらい悪役で終わってしまった。
映画『ダークナイト』において、悪役ジョーカーは主人公バットマンと表裏一体の存在として描かれている。カバネリでも生駒と美馬さまは対極の存在として捉えることはできるが、大正義マン生駒に対し、美馬さまの悪は薄っぺらく、かなり役不足であったことは否めない。悪役として求められてたのはジョーカーだったのに美馬さまはただのキツネであった。最後に白結晶を生駒に注入し「人かカバネか」わからなくなった生駒を救って、いや実はオレもいい奴だからアピールしたのもマイナスポイントであろう。
悪を貫けない中途半端な悪役は作品を崩壊させる。美馬さまは、本当は生駒のような生き方 をしたかったけど出来なかったから命をたくしたですって?視聴者をバカにするのもいい加減にしてもらいたい。別に美馬さまが実はいい奴だったでもいいけれ ど、それならちゃんとキャラクターを肉付けするようなストーリーを見せるか、想像させるかしなければいけない。その点で、美馬さまはシャアになることがで きなかった。父親を殺し、治めるべき金剛郭まで破壊してしまった。これでは、ただの破滅衝動に駆られた狂人ではないか。
倒幕を果たすため、狩方衆は美馬さまをリーダーとして信じ身を委ねて戦ってきた。狩方衆は強いものの集まりであり決して烏合の衆ではない。そん な彼らの信じるリーダーが、ただの狂人であってはなるまい。生への執着がないリーダーなど従う価値はないし、部下がついてくるはずもないのだ。美馬さまが狩方衆に見せた倒幕後の未来を、誰にでも良いから語らせておくべきだったろう。
12話しかないとは言え、倒幕後のヴィジョンを示せなかったことはスタッフの怠慢である。
Zの鼓動
「俺たたエンド」にしたのは続編やりたいですアピールかもしれないけど、それなら美馬さまは死なすべきではなかった。美馬さま統治下でカバネリ軍を編成し、人 狩り(血液バンク)などの悪政によってさらに強いものしか生き残れない世界が造られ、それを甲鉄城のゆかいな仲間たちが立ち向かう。さらに新たな敵も登場し、いよいよバトルロワイヤルの世紀末大戦へ、くらいした方がパンクっぽいので良い。
ただいまのところ超作画の割に円盤が 売れてないようなので総集編を劇場公開してどれだけ動員を増やせるかで2期か続編劇場版の決定が下るのかもしれません。とまれ、1期終了後に2期製作決定 をお知らせできなかったのは、悲しいけどこれ現実なのよね、と言うしかありませんね・・・。
美樹本画が動くのも良かったし、スチームパンク+ゾンビの世界は嫌いじゃないので、続編は作って欲しいけど、もうちょっと余裕のある製作態勢を整えて欲しいと思います。
いじょ。