すうさいどみっしょん

A suicide mission is a task which is so dangerous for the people involved that they are not expected to survive.

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』 第五話「赤い空の向こう」


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第5話 赤い空の向こう

第5話 赤い空の向こう

 

初めて、「ガンダム」、という単語が発せられた回。

 

マクギリス(覚えた)に、

「必然かもしれんな。その名を冠する機体は、幾度となく歴史の節目に姿を現し、人類史に多大な影響を与えてきた。」

とガンダムに関して説明させてるんだけど、さすがに「厄祭戦」で活躍したガンダムの勇姿を描いて見せないとダメだろ。口で説明させれば全部オッケーみたいな、岡田麿里脚本の特徴が悪い方へ悪い方へ転がってる気がして不安、と思ったら、脚本は鴨志田一氏というラノベの人だった。(※知ってる人は知ってる『さくら荘のペットな彼女』の原作者。)で、この人がオルフェンズの設定考証もしているとWikiで知る。

 

こんなんでオルフェンズ、大丈夫なんすかね?

 

2クールらしいので、1クール終わった時点で「厄祭戦」を単発スペシャルで公開するくらいのことしないと、どんどん視聴者離れていくと思うんだけどね。すでに視聴率は酷いことになってるけど・・・。でも録画視聴率は高いから(震え声)

 

第五話終わった時点でも、ガンダムである必然性がない。「ガンダム」、という単語が初めて発せられたこと、「厄祭戦」で活躍した機体、という情報だけでなんとか踏みとどまってる状態。

戦闘シーンが酷い

ギャランホルンのMSも、ビームライフル持ってないわけ?

宇宙空間で自由自在に動くバルバトスは、マグネット・コーティングで改良した初代ガンダムを思い起こさせるには十分だったけど、初めての宇宙での戦闘シーンなのにそれだけ?と言いたくなった。やっぱりビームライフルがないと宇宙の戦闘シーンは映えない。

このスタッフ、鉄にこだわりすぎなんだよね。鉄と鉄がぶつかる*1音が好きなのか、それを描くことに一生懸命で、視聴者置いてけぼり。一話で、鉄の鎚矛でザクもどきぶっ壊したじゃん。あれが鉄のピーク。さっさと鉄へのこだわりを捨て、ちゃんとした戦闘シーンを描いて欲しい。

あとこれすごく大事なことなんだけど、後ろから近づいてくる戦艦に気づかないとか、どんだけオンボロなの?能無しなの?、と。

 

ディテールを端折り過ぎ

レザボア・ドッグス.の台詞に、こんなのがある。

"The things you gotta remember are the details. The details sell your story."

他人に嘘物語を信じこませるには、ディテールこそ重要だ、ということを説く言葉である。

 

フィクションにおいては、ディテールを描ききる、ことこそ重要なのだ。嘘を嘘と見ぬかれないためにも、徹底的に細部にこだわる必要がある。特にアニメはフィクションであるという大前提からしてハードルが上がっているのだから、ドラマや映画よりもさらにディテールにはこだわらなければいけない。しかしオルフェンズではそのディテールを端折り、説明台詞で代用している。

 

マクギリスがMSに搭乗するシーン、「わたしも出る。」と言った直後、すでにコックピット内に座ってるとかあり得ないでしょ。

 

ディテールを大事にしない脚本であることがわかった以上、オルフェンズにはあまり期待できないかもしれない。そんな不安を覚えた第五話でした。

 

アトラの「ここで働かせてください。」(『千と千尋の神隠し』より)はとても良かったね。

 

いじょ。

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*1:実際は鉄と鉄じゃないのは明白だが